Seunghoon Choi

アメリカの博士留学、一人で準備しても大丈夫です

TOEFLのスコアが必要だということ以外は何も知らなかった人間が、全額ファンディング合格までたどり着いた18か月。

『アメリカの博士留学、一人で準備しても大丈夫です』表紙

Seunghoon Choi 著 · ベルユニックス 刊 · 2026年6月

eBook(ePUB) · 16,000ウォン

私には無かった一枚の地図

出願シーズンが目前に迫ってから気づいた。Academic Statementという、入学出願に必要な大事な書類がもう一つあるということに。当時、私が準備していた基本書類の束に、それは入っていなかった。

ChatGPTで下書きを作り、論理が通っているか自分で確かめながら書き直した。書いてみてわかった。これ、自分一人でできることだったんだ、と。

出願を終え、いくつかの大学からWaitlistに載ったという通知を受け取ったときも同じだった。補欠リストは、待つ場所ではなく動くべき場所に見えた。私は自分の判断で教授たちにコンタクトメールをすべて送り、そのメールのおかげで実際に教授面接が実現した。

正直に始めよう。アメリカの博士留学を決めたとき、私は何も知らなかった。数えで34歳、会社に通っていたある日、机の前に座って自分に問いかけた。「アメリカの博士に行くには何が必要なんだ?」頭に浮かぶものが、本当に、何一つ無かった。

Resumeをどう書くのか知らなかった。SOPは、それが自己紹介書だということから検索しなければならなかった。大学はどんな基準で選ぶのか、教授はどう探すのか、見つけたら何をすればいいのか、その前にそもそも自分に出願する資格はあるのか。問いすら整理できなかった。ネットに情報はあふれていたが、すべて断片だった。何を、どんな順番で、どこまでやればいいのかを一枚で見せてくれる地図は、どこにも無かった。

結論から言えば、私はやり遂げた。TOEFLを受け、大学と教授を選び、その教授たちの論文を読んでコンタクトメールを送り、ズームミーティングをし、SOPを書き、合格し、F-1ビザの面接まで通った。フロリダ大学(University of Florida, UF)の材料工学博士課程、全額ファンディング。

アメリカの博士留学、一人で準備しても大丈夫です

先に断っておく。この本に収めたのは、一度きりのアメリカ博士留学の準備過程で経験した私自身のことだけだ。私はただ、自分が経験したことをそのまま記し、自分一人で準備できた道筋を見せるだけだ。判断は読者に委ねる。

だからこの本を書く。私がお金を払って買ったノウハウと、お金を払ってもなお結局は自分でぶつかって学んだ経験を、本一冊の値段ですべて出し切ろうと思う。

うまくいったことだけを書くつもりはない。たとえば私はGRE(Graduate Record Examination、アメリカの大学院に出願するときだけ使う試験)から勉強した。予備校にも登録した。そうしてからやっと、自分が出願する大学はGREを求めていないと知った。それからもう一つ。予備校の授業は自分のレベルに合わせて進んでくれないということ、その講義を理解できるレベルなら、そもそも予備校に通う必要は無かったということも。こうした試行錯誤までそのまま書く。成功談はかっこいいが、読者のお金と時間を節約してくれるのは、たいてい失敗談だからだ。

一つ断っておきたいことがある。私は会社員の経歴があるので、この本には会社の話がときどき出てくる。だが、この本は会社員でありながら博士に行こうとする人だけのための本ではない。学部生でも修士生でも会社員でも、アメリカの理工系大学院に行こうとするすべての人のための汎用の地図だ。私の会社の話が出てくる場所に、あなたの研究室の経験、インターン、プロジェクトを入れれば、そのまま機能する。

もう一つ。この本はあくまで私の一度きりの経験にもとづいている。解説が私の場合に偏った箇所があれば、寛大に読んでいただけるとありがたい。あなたの事例に合わせて書き直す作業は、本文のあちこちと付録のAI活用法が手伝ってくれる。

あなたが今「アメリカの博士に行くには何が必要なんだ?」という問いを前に途方に暮れているなら、その途方もなさが、まさに私の出発点だった。この本が、理工系大学院への留学を準備するあなたに、私が最初に欲しかった全体像を届けられればと思う。

TOEFLからF-1ビザまで、順番に行こう。


TOEFLの準備から大学・教授の選定、コールドメールとSOP、ズームインタビュー、推薦状、出願と補欠戦略、そして合格後のI-20とF-1ビザまで。18か月のすべての過程を、美化せずに順番どおり本一冊に収めました。

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